第12回山田方谷研究講演会

日時:令和4年4月9日講演会 14時~16時40分

場所:岡山国際交流センター

方谷の時代の山林農業

(方谷の藩政改革と高梁川流域の環境史~森林環境の持続性の観点から~)

講師 大塚利昭氏(山田方谷研究会幹事)

主な内容:重点産業・たたら製鉄と森林・ぶな林・はげ山・・他

            ##佐藤好英##

本日、山田方谷研究会に初参加

当研究会は、主に地域経済の視点から

様々な問題を取り上げている。

今回の報告は

『方谷の藩政改革と高梁川流域の環境史』

というテーマでの講演で

なかでも新しい視点として

砂鉄の精錬過程での興味深い話が聞けた。

従来、砂鉄を採取する場合、

『カンナ流し』という大量土砂が高梁川に害をもたらした

と言われていたが

それに加えて砂鉄の精錬過程で高温の熱量がいるため

大量の木材を伐採し

その結果、『はげ山』が多くなり

そのため土砂が流れやすくなったと・・・

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質疑応答では、私の方から以下の点を付け加えておいた

『高梁川流域における水害について、山田方谷先生は

 河川の改修と玉島港の浚渫を行い、水運及び海運により

 地域経済を活性化させたと・・・

 また山林の荒廃には、ゆず、お茶、たばこ、桑などの

 奨励に取り組んだと・・・』

これらの点については

『現代に活かす 山田方谷の思想』の中で

「窮地を救うー山田方谷改革と知的資産ー」

 という講演録の中に書かれている。

なお私もその中に一講をのせている。

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